日和田山-物見山〜おひとり様の意味
日曜日に、以前雨で断念した日和田山に登りました。
電車が遅延していたこともあり、ゆっくり、朝10時過ぎの登山口。
ソロ登山チャレンジ2回目。
雨のソロデビューだったのですが、今日はよく晴れていて暑いくらい。
夏が大好きな私には、最高のコンディションでした。
この、「山の小道」感(?)。
何度来ても癒されます。
日和田山は、3回目くらい。日和田山に来ると好天に恵まれます。日和田山、素敵。
というより、雨の日に来ようと思わないだけなんですけどね。
この、荘厳な雰囲気。
素敵です。とても素敵で好きなポイントなのですが……。
人が、多い!!
麓にある巾着田の曼珠沙華の見頃と重なっていたこともあるけれど、団体さんが多かったです。
ここで休憩をしていた人が多くて、私もここの神聖な雰囲気をしばし堪能したいなんて思っていたけれど、そんな空気には到底なれず。
しまい込んでいたグローブを準備すると、そそくさと出発するのでした。
男坂と女坂の分岐ですが、迷わず男坂方面へ!
小川。
水の流れる音って癒されます。ここには休める場所はないけれど、人はあまりち止まらないので、ここでしばし自然とお話。
先日の高尾山は雨でしたので、こうして立ち止まることは出来ませんでしたが。
目を閉じて、凄く、癒される時間です。
しかし、耳を研ぎ澄ますと、団体さんの騒がしいお声が……。
皆さん、とても楽しんでらっしゃるのだろうし、自然を愛する気持ちは同じだから、こう言っては何ですが。
うるせーーー!!!
鳥居の所にいた団体さんを撒こうと早足で歩いてきたのに、もう追いつかれたかっ!
とりあえず、進みます。
日和田山は、岩場の多い山です。初心者でも岩場が楽しめるので、楽しい。これを楽しみに来ました。
初心者ながら、「三点支持」という言葉を覚えました。きっと、安全に登れるはず!
その前に、木の根が剥き出しの道も。
木の根を見ると、生命力を感じてとても力をもらえます。
スピリチュアルな気持ちで進んでいくと……、
来ました。
立ちはだかる、岩場。
岩場自体は小学校の遠足でも登る場所なので(実際遠足で登りました)まあ行けるとは思ったんですが、不安だったのは、コースを取り間違えてしまうこと……(笑)
前には、おじいちゃん、おばあちゃんとお孫さんという三人組がいて、
「お先にどうぞ」
とにこやかに言われましたが、
「いえ! 着いて行かせて下さい!」
と、堂々たるお願いをしてくっついて行かせてもらいました。何というビビリ。
でも、自分でも不思議なのは……、団体さんには圧倒されてしまうのに、こういう些細な人との触れ合いは、楽しいなってこと。
人といるのは疲れちゃうから一人で登山に来ているけれど、こういうのは、暖かい。
って、自分が勝手に他人を頼りにしてるだけなんだけど。
少し登って、見下ろす。
ほんとに少し。
岩場登りは楽しいです。
前回来たときは少し怖いな、と、思ったのだけれど、今日は平気。楽しめました。
しかし楽しかったのも短い時間。ある程度まで来ると、なんと、岩場が渋滞して進めないではありませんか。
またもや、団体さんです。
岩場が無理だと悟ったのか、逆走して降りてくる人を待ったり。
良いハイカーさんは、イライラしたりしないんだろうけどなあ。どうしても、イライラしてしまうのは、まだまだ修行が足りません。
渋滞は、大丈夫なのだけど、一番辛いのが人の声です。
もっと早目に出て来ればよかったなあ、などと思いながらも、まあ、コースを取り間違える心配なく進めたからよかったかな!
何とか岩場を登りきると。
ここが、日和田山屈指の眺めのいい場所。下に見えるは、巾着の形だから巾着田。よーくわかります。
うっすらーっと、富士山も見えます!
ここが、日和田山イチのお弁当ポイント。人がいっぱいいます。ビールを開けてる人も?? どうやって下山するんだろう……と、思いましたが、今考えるとノンアルコールかな?
ビールが飲みたくなりましたが、この、人混みの中で一人で飲むのは、やけ酒になりかねません。
爽やかな秋の気配に後ろ髪を引かれながらも、その場を一人、後にする。
ここが一番見通しがいい場所なので達成感も一入ですが、ここは日和田山山頂ではないのです。
神社を横目に、進みます。
ここで私は、立ち止まる。
登ってきた日和田山山頂はもうすぐ。右を登れば踏破だ。
でも、耳を澄ませばやかましい人の声。
左を向けば、静かな小道。これから目指す道。
「……よし、山頂を、パスしよう」
10秒にも及ぶ脳内会議の結果、今日は日和田山登頂を諦めることにしました。
まあ、来たことあるし……また来るし! 本当に本当に、もっと早くから来ればよかったと後悔しながら。
さあ、高指山に入ります。
こちらは、もちろん何人かとすれ違いはしましたが、とっても静か!
緑に囲まれる非日常が、本当に本当に気持ちいい!
実は、ここからは未知の世界でした。前回は、そのまま女坂を降りましたので……。
絵本の世界のよう。この雰囲気が、とても好きだなあと、何度も何度も深呼吸。
可愛い写真を撮りたかったのです(笑)。
あ、言い忘れてましたが、私はトイカメラのような写真を撮るのが大好きなので、実際の風景を観たい! という方は、期待しないで見てくださいね。
ものすごい存在感を放つ、きのこ。きのこ図鑑でも買おうかしら。
そんなこんなで、静かな自然を満喫していたら、登山道を抜けました。
高指山も、山頂地点はあるようだけど、行き方がよくわからなかったのでこちらもパス。こういうのは怖いので、誰かを連れてまた来たいです。
舗装道路に入りましたが、これもまたいい感じの道。
この道を通って、物見山を目指します。
プチ縦走コースなのに、2つも山を越えたはずなのに、まだ山頂を見ていないじゃないか!
物見山だけは、何が何でも制覇しなければ。
……という、決意も打ち砕かれる光景が、物見山の登山口にはありました。
見渡す限り、人、人、人。
あれ? みなさんどこからやって来たの?
やっぱり団体さんが多かったです。何組かいたようだったけれど、幸い、登山口に入って行く姿はまだ見えなかったので、ここでもそそくさと山に入ります。
登山口。
入ってすぐのところで降りてくる人何人かとすれ違いましたが、みんな、つるつると滑って行きます。
足元が、岩なんですね。昨日までの雨で滑りやすくなっています。
特に面白かったおじさんが、
「わっはっは〜、いってらっしゃーい!」
っと大笑いしながら声を掛けてくれましたが、もうほぼほぼスキーのようで。滑ってますよ、おじさーん!
物見山は、私が調べられた範囲ではルートが一つしかなく、どうしても来た道を戻らなきゃいけないようです。
下りで滑ることが一番の恐怖である私は、先の事は考えないことにした! いざゆかん物見山!
団体さんに追い付かれないように、ざかざか歩きました。大勢の声が着いてくる感覚が、本当に怖いです。
一箇所だけ、足を止めましたが、上手く撮れませんでした。きのこ。花や草や木には疎い私ですが、きのこはやたらと目に止めたがります。きのこ博士を目指そうかな?! なんて。
物見山の登山道は短かったです。
でも入口同様、殆どずっと、地面が岩。滑らないように慎重に。
日和田山も岩場だらけだし、岩の多い山ばかりなのは、理由があるのかな? 暇な時に、調べてみよう。
山頂です!
三角点は別のところと聞いたのですが、もういいや! と、なってしまいました(笑)。
そしてここも、人が多くいました。
それもそのはず。時計を見たら、11時半。そろそろお昼の時間ですものね。
人が多いと言えど、シートを敷いて寛げそうだったので、ここでお昼ご飯!
物見山の山頂は、木に囲まれてほぼ何も見えません。
なんだか、それがやけに落ち着きました。
ちょっと、お気に入りポイントになりました。ごろんとしたい気分でしたが、人がいっぱいいるのではばかられました(笑)。
少し休憩したら、出発。滑りながらの下山です(笑)。
危なかったけれど、転倒することもなく、登山口に戻ってくると、
ここも、こんなに、見晴らしが良かったのですね。
帰りは下の林道を通って高麗駅まで帰りました。川に沿った道なので、ずーっと水の音が聴こえてる。すごーく、心地のいい帰り道。
落石注意。
説得力ありすぎー(笑)。
帰りついたら、曼珠沙華まつりで賑わう巾着田付近の川で、ひとりかんぱーい!
足はクタクタなのに、清々しい感覚。一人でないと、感じられない、かな。
今度は、絶対早くに登りましょう。うん。
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